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皆さんこんにちは!
有限会社新屋敷電設工業所、更新担当の中西です。
さて今回は
電気工事のあれこれ~感電防止~
感電は「高圧だけが危ない」ではありません。100V/200Vでも条件次第で致命的になり得ます。要は電圧×通電時間×人体を流れる経路と作業環境。本稿は、現場で今日から徹底できる“型”に絞ってまとめます。各社の安全基準・法令・元請基準に必ず適合させて運用してください。
目次
原則停電:活線作業は最終手段。
無電圧の確認は“三動作”:
①テスター自己確認 → ②対象回路で無電圧確認 → ③再び既知の活線でテスター再確認。
隔離・施錠・表示(LOTO):遮断→エネルギー隔離→ロックアウト・タグアウト→鍵管理。
短絡接地:必要な設備では短絡接地具を確実に装着。
養生と立入管理:充電部は絶縁カバー、作業区画は立入禁止で二重化。
電気的条件:電圧、残留電荷(コンデンサ・UPS)、漏電の可能性、逆潮流。
環境:湿潤(雨・結露・洗浄)、狭隘姿勢、金属粉塵、足元の導電。
機器状態:絶縁劣化、端子の弛み、仮設配線、老朽盤。
系統構成:二重給電、非常電源、太陽光・蓄電池の自立運転。
人的要因:焦り・疲労・思い込み・複数班の同時作業。
→ リスク高は停電前提、中は隔離+遮へい強化、低でも確認を省略しない。
作業範囲の定義:図面に蛍光ペンで“境界”をマーキング。
遮断・隔離:主幹/分岐の遮断→誤投入防止の施錠→タグ。
無電圧確認(三動作):必ず適合した検電器/テスターで。
短絡接地・養生:高圧・受変電は短絡接地、低圧でも露出部は絶縁カバー。
作業許可:責任者のサインで着手。復電の合図系統を事前取り決め。
復電前の点検:工具置き忘れゼロ、端子締結トルク、カバー復旧、警告札回収。
試運転:単独復電→計測→段階的に負荷投入。立ち会いで音・におい・温度を確認。
選定:対象電圧・周波数・直交波(インバータ出力)に適合。
自己確認:作業前に必ず既知の活線で点灯/数値確認。
接触手順:片手操作を基本に、端子へ確実接触。非接触型は補助用途。
校正・点検:定期校正/電池残量/リード破断の有無を点検。
三相回路:相順確認を忘れず、異常時は復旧前に原因特定。
絶縁手袋:規格適合・耐圧クラスを選定、インナー手袋併用で汗対策。
絶縁靴/長靴、絶縁マット:湿潤環境・屋外は必須。
フェイスシールド/保護眼鏡:遮へい+開閉器操作時は常用。
耐アーク衣:高エネルギー回路や開閉操作では検討。
絶縁工具(VDE 等):ドライバ・ペンチ・トルクレンチを絶縁仕様で統一。
梯子・足場:FRP梯子を基本、金属梯子は活線近傍で不可。
主幹を落として母線に絶縁カバー、盤内は工具・部材の置きっぱなし厳禁。
ジョイントは圧着後の引張確認、端子は規定トルクで二度締め。
漏電遮断器の適正、防雨ボックスとアースを確実に。
ケーブルは接地面から浮かせ、水たまり・ゲリラ豪雨を想定した取り回し。
停電計画→短絡接地器取付→立入管理。
誘導電圧・容量性残留電荷に注意、検電棒は該当電圧器を使用。
PVは日照で常時起電:遮光カバーと端子の短絡防止。
蓄電池は残留電圧・化学的リスクに留意、メーカ手順を厳守。
EV充電器は接地抵抗・絶縁監視を確認し、通電試験は立会いで。
二重給電・UPSの逆給電に注意。片系停電でも背後から通電し得る。
コンデンサの放電時間を手順書に明記、待ち時間を守る。
5分停止ルール:不明点が出たら一旦手を止め、復唱・指差呼称。
メンバー固定:日替わりメンバーは誤投入の温床。責任分担を明確化。
工具の見える化:数入りトレーで持出→返却を可視化(置き忘れゼロ)。
熱中症・疲労管理:WBGTや休憩時刻を時刻固定で運用。
電源遮断(可能なら遠隔・ブレーカ)。
絶縁物で接触解除(素手で触れない)。
119通報/AED手配、心肺蘇生を直ちに開始(訓練者がいれば交代)。
二次災害防止:立入禁止・復電禁止・現場保存。
※日頃から救命講習と模擬訓練を。
有限会社新屋敷電設工業所では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
有限会社新屋敷電設工業所、更新担当の中西です。
さて今回は
電気工事のあれこれ~担い手~
再生可能エネルギー、EV充電、データセンター、レトロフィット(省エネ改修)——電気工事の需要は拡大しています。一方で現場は高齢化・人手不足・安全負荷の上昇という“三重苦”。このギャップを埋める鍵は、担い手の採用・育成・定着を一気通貫で設計することです。本稿は「理念」より実務に効くやり方に絞ってまとめます。
目次
仕事の幅が広い:動力・弱電・情報通信・計装・制御、そして保守点検まで。
求められる免許・資格(例):第二種/第一種電気工事士、電気工事施工管理技士(1・2級)、電気主任技術者など。
デジタル前提:タブレット図面、写真帳票の電子化、BIM/CAD、現場のIoT機器。
安全と品質の同時追求:感電・災害・熱中症リスクの高度管理、トレーサビリティの厳格化。
→ 結論:「手が動く」だけでは不十分。学び続けられる人を増やす設計が必要。
現場電工:配線・器具付け・盤まわり。
施工管理:工程・原価・安全・品質・図面調整。
設計・積算:配線計画・機器選定・仕様整理・見積。
保守・保安:点検・更新提案・省エネ診断。
デジタル支援:BIM/CAD、写真管理、ドローン・点群、帳票自動化。
各ペルソナに3–5年の到達像と賃金テーブルを用意し、「どこを目指せば評価が上がるか」を明確にします。
高校・専門校ルート
授業内出前講座+“模擬配線体験”(LED・スイッチ・三路をその場で点灯)。
奨学金返済支援や資格受験費全額会社負担を明記。
未経験・社会人転向
「90日オンボーディング」を約束(詳細は後述)。
工具支給・作業着支給・直行直帰OKなどを求人に“見える化”。
女性・ミドル層
体力負荷の高い工程はユニット化・仮組で負担軽減。
トイレ・更衣・防寒/暑熱対策の設備写真を求人ページに掲載。
シニア・再雇用
週3日・短時間で教育専任ロールを用意。目先の“即戦力”より技能の継承に軸足。
採用ページに載せるべき要素
1日の流れ/現場写真/年収レンジの実例/評価基準/支給する工具リスト/資格ロードマップ/表彰制度。
0–30日:安全・工具・基本結線(VVF/EM-EEF・三路・ジョイント)、写真帳票の作法。
31–60日:図面の読み方、配管・配線の段取り、小規模範囲の一人施工、是正対応。
61–90日:小班のリーダー体験、出来形と原価の見方、発注・納材の流れ、資格対策(2種→1種のステップを提示)。
運用のコツ:技能マトリクス(人×技能×レベル)を作り、現場配属を“育成優先”で決める。メンターは固定し、週1回15分の1on1を必ず。
安全最優先:朝礼のKY、感電・墜落・熱中症の数値管理。
予測できる働き方:工程の前倒し協議、直行直帰、宿泊・出張手当のルール明文化。
見える評価:資格・段取り・品質・育成貢献でポイント制→賞与と連動。
道具をケチらない:インパクト・検電器・絶縁保護具は会社支給/更新サイクル固定。
ユニット化/プレハブ化:盤内配線・器具板の先行仮組で現場時間を短縮。
標準手順書(動画付):器具付け/結線/通電試験の“型”を統一。
写真管理の徹底:電子黒板アプリで出来形・是正の即日クローズ。
共同購買:ケーブル・器具の価格変動に備え、地域同業と購買連合。
暑熱対策:送風機・空調服・WBGT計、休憩ルールを時刻で固定。
産学連携:学校と「配線実習台」を共同整備。技能五輪やコンテストへ出場。
行政・元請との協働:適正工期・適正単価の場づくり(施工計画の前倒し協議会)。
地域イベント:子ども向け“電気で光る工作教室”で職業の見える化。
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さて今回は
目次
~電気工事の現場での安全対策と最新技術の進化~
のお話です。
電気工事は、社会インフラや建築設備に欠かせない非常に重要な仕事です。その一方で、「感電」「転落」「火災」などのリスクも伴うため、安全対策は絶対に欠かすことができません。
今回は、現場で実施されている安全対策と、近年急速に進化している最新技術の導入例を解説します。
感電事故は、軽度の火傷から命に関わる重大事故までさまざまなリスクを伴います。特に高電圧の工事や狭小空間での作業は危険性が高く、事前の準備と手順の遵守が欠かせません。
✅ 作業前の通電確認
ブレーカーを切った後、テスターで二重確認を行うのが基本です。
✅ 絶縁工具の使用
電圧対応のドライバー、ペンチ、ゴム製の手袋・靴を用い、直接触れない構造を徹底します。
✅ 作業計画書の共有
誰が・いつ・どの系統に触れるかを明確にし、ダブル作業や通電ミスを防ぎます。
✅ 感電防止器具(漏電遮断器)設置
現場に仮設電源を設ける際は、必ず漏電遮断機付きブレーカーを使用することで感電リスクを軽減します。
電気工事では、天井裏や建物の外壁、高所看板などでの作業が発生します。転落事故や落下物による二次被害が最も懸念される作業の一つです。
✅ フルハーネス型安全帯の着用
高所作業では、従来の胴ベルトではなく、墜落時に衝撃を分散できるハーネス型を着用。
✅ 足場や作業台の点検
作業台や仮設足場の水平・固定状況を事前に確認し、雨天時や滑りやすい状態では作業を見合わせることも。
✅ 高所作業車(高所作業車運転特別教育者)
電柱作業などで使う高所作業車は、資格取得者が操作し、作業者も安全帯を確実に固定する必要があります。
✅ 落下防止ネットや工具ベルト
工具や部品の落下による事故防止に、工具落下防止コードや周囲の立入禁止区画の設置を徹底します。
安全は一朝一夕には確保できません。日々の教育と意識の共有が、事故ゼロの現場を作ります。
✅ 月1回のKY(危険予知)ミーティング
作業前に、どこに危険が潜んでいるかを洗い出し、全員で確認することで、ヒューマンエラーを防止します。
✅ 法定講習・特別教育の受講
– 低圧電気取扱者安全教育
- 高所作業特別教育
- 熱中症予防教育など、季節や作業内容に応じて学び直す機会を設けます。
✅ ヒヤリ・ハットの共有
実際に起きた事例を現場で共有することで、“明日は我が身”という意識を持たせることが可能です。
電気工事は伝統的な作業でありながら、近年はIoT化・省エネ化・スマート化の波に乗って、大きく進化しています。
スマート照明・電源管理
スマホでの遠隔操作や、AIによるスケジューリング制御など、**家庭内でも“電気の見える化”**が進んでいます。
IoT機器の配線整備
ネットワークカメラやセンサー照明、音声制御システムに対応したLAN・電源・コントロール配線の知識と工事技術が求められます。
- 屋根上やカーポート、集合住宅への太陽光パネル設置
– 接続箱・パワーコンディショナー(PCS)・系統連系などの複雑な電気接続
- 停電時のバックアップ電源としての役割だけでなく、ピークシフトによる電気代削減としても需要が拡大中
- 電気自動車の普及により、家庭・店舗・商業施設へのEVコンセント設置が急増
BIM(Building Information Modeling)と連携した配線計画
ドローンや点群データを活用した配管ルート設計
ARグラスでの現場ナビゲーションや作業支援
これらの技術は、設計から施工、保守までのトータル品質向上に貢献しています。
電気工事は、社会のインフラを支える「縁の下の力持ち」です。しかし一方で、油断すれば命に関わる現場でもあります。
✅ 現場では感電・高所・火災など、複合的なリスク管理が必要
✅ 技術革新により、求められるスキルはより高度に
✅ 安全対策と教育、最新技術への柔軟な対応がプロの証
現場で働く人々が安心して作業できる環境と、ユーザーが快適に電気を使える暮らし。
その両方を支えるのが、電気工事の真の価値です。
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さて今回は
目次
~オフィスや店舗での電気トラブルとその解決策~
オフィスや店舗における電気トラブルの事例とその対処法について解説します。
一見小さな不具合に見える電気の問題も、業務に支障をきたし、売上・信頼・安全に大きく影響することがあります。
突然の停電でPOSシステムが使用不可に
会議中に照明とプロジェクターがダウン
冷蔵庫・冷凍庫が止まり、在庫商品に損失が発生
これらはすべて、予測できないトラブルですが、備えがあるかどうかで被害の大きさが変わります。
UPS(無停電電源装置)の設置
重要なサーバーやレジ、PC、監視カメラなどに対して数分~数十分の電源を確保できます。これにより、データ保存や安全なシャットダウンが可能になります。
バックアップ発電機の導入
UPSがカバーできない長時間停電には、自動切替式の非常用発電機が効果的です。店舗や事務所のサイズに合った容量選定が重要です。
緊急時マニュアルと訓練
停電発生時の初動対応マニュアルを作成し、従業員に共有・定期訓練を実施しておくことで、パニックを防ぎ、業務復旧までの時間を最小化できます。
照明がチカチカ点滅し、店内の雰囲気が損なわれる
エアコンが効かず、来客が不快に感じて早々に退店
空調音が大きく、接客や会話が困難に
これらは直接的に売上や従業員のパフォーマンスに影響します。
設備の定期点検・清掃
エアコンのフィルター詰まりや照明配線のゆるみなどは、定期的な点検・清掃で防止可能です。外注の保守契約を結ぶのもおすすめ。
省エネ&高機能機器への更新
最新のLED照明や空調機器は、エネルギー効率が高く寿命も長いため、長期的に見ればコストパフォーマンスも良好です。
電源系統の見直し
設備が増えているのに古い配線のままだと、電圧低下やブレーカー落ちの原因に。配電盤の容量や回路数の見直しも検討しましょう。
複数のOA機器をタコ足配線していたらブレーカーが落ちた
コンセントが焦げて異臭が…火災寸前だった
社員が感電しかけたというヒヤリハット事例が発生
電源容量のチェックと増設
日々使用する電力に応じてブレーカーや回路を増設し、負荷分散を図りましょう。
配線の適切な整理と管理
タコ足配線の使用は極力避け、OAタップの定期交換や、耐トラッキング対策製品の使用を心がけます。
感電・火災防止対策
漏電ブレーカーやアース線の設置を怠らず、異常発熱や異音・異臭があれば即点検が必要です。
年1〜2回の電気設備点検や熱画像診断(赤外線カメラ)などを導入する企業も増えています。**目に見えない「異常予兆」**を見逃さない仕組みづくりが大切です。
- 感電・火災のリスク
- 停電発生時の行動手順
- 機器の正しい使い方
など、基礎的な電気知識の共有を行うことで、現場での判断力が高まります。
信頼できる電気工事業者とあらかじめ保守契約・緊急対応契約を結んでおくことで、突発的なトラブルにも迅速に対応できます。
オフィスや店舗の電気トラブルは、「起きてから慌てる」のでは遅すぎます。
日常の点検・設備の更新・緊急時の備えをしておくことで、リスクを最小限に抑え、安心・安全な環境を保つことができます。
✅ 定期点検とメンテナンスの徹底
✅ 設備更新による省エネ・リスク低減
✅ スタッフ教育と対応マニュアルの整備
✅ 専門業者との連携体制の構築
これらを実行することで、停電や故障の不安から解放された安心空間を実現しましょう!
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有限会社新屋敷電設工業所では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
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さて今回は
~規模~
ということで、電気工事の「規模」に注目し、それぞれの特徴と留意点を詳しく解説します。
電気工事は、規模によってその内容・必要な技術・施工管理の方法が大きく異なります。住宅一戸の配線工事と、病院や工場の電源設備工事とでは、計画段階から現場対応までがまるで別物です。
目次
内容例:配線、照明器具設置、分電盤交換、コンセント増設
工期:1日〜数日
必要な資格:第二種電気工事士で対応可能な範囲が多い
特徴:
居住者との調整が必要(在宅作業)
スピードと丁寧さの両立が求められる
設計変更が現場判断で即時発生することが多い
内容例:ビル全体の幹線工事、照明・弱電・空調制御システム
工期:数週間〜数ヶ月
必要な資格:第一種電気工事士、主任技術者の配置が必要になることも
特徴
複数業者との工程調整が必須
複雑な系統構成(UPS、非常用電源など)
スケジュール・品質・安全の「三位一体管理」が求められる
内容例:高圧受電設備、発電設備、監視・制御・BEMS、広域照明
工期:半年〜数年
必要な体制
電気主任技術者の配置
一級電気工事施工管理技士の常駐
特徴:
設計〜施工まで段階的に厳格な管理が必要
安全性・冗長性・メンテナンス性の高度な設計
国や地方自治体の法規制・審査対応がある
規模 | スケジュール管理 | 安全管理 | 品質管理 |
---|---|---|---|
小規模 | 作業者判断中心 | 最小限対応 | 主に施工者の技術に依存 |
中規模 | 工程表に基づく | KY活動・ミーティング | 図面通り施工、試験 |
大規模 | 精緻な工程調整 | リスクアセスメント必須 | 第三者検査・試験対応 |
小規模:数万円〜数十万円(個別案件)
中規模:数百万〜数千万円(設備入替・新築)
大規模:億単位(受変電・発電設備・BMS導入)
工事規模が拡大するほど、コストの変動要因も増加(天候・資材高騰・設計変更など)します。
電気工事は「規模」によって、技術力だけでなく管理能力・計画性が問われる業種です。規模の違いを正しく把握することで、適切な工程管理・人材配置・コスト算出が可能になります。工事の成功は、規模に応じた「現実的な計画」と「柔軟な対応力」にかかっています。
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~工事計画~
ということで、電気工事におけるスケジュール計画の考え方、実践方法、注意点を深く掘り下げます
電気工事は建築・設備工事の中でも工程全体に大きな影響を与える重要な分野です。特にスケジュール計画が甘いと、他業種の工事に支障をきたし、結果として工期の遅延やコスト増大に繋がりかねません。
目次
建築・設備全体工程の理解
設計図面・仕様書の読み込み
まずは建築・内装・空調・水道といった関連工事の工程と干渉箇所を理解し、全体像を把握します。
電力系統工事
弱電・通信工事
自火報やインターホン等の設備工事
上記を工区やフロア単位で分割して計画します。
どの工事がどこでどれくらい時間がかかるか
他業種との「干渉回避」ができているかを確認
ガントチャート(横線工程表)
クリティカルパスの設定
遅れが出ると全体に響く工程(クリティカルパス)を明示して管理します。
着工前に元請・建築・空調など他工種との工程調整会議を実施。
機器納入日や作業員の確保が遅れると、工程遅延の原因になります。資材納期や応援のスケジュールも連動させましょう。
特に屋外配線や仮設電源工事など、天候に左右される工程には「余裕日」を設けるのが鉄則です。
週単位ではなく日単位での進捗確認を行い、ズレがあれば即修正します。
工区 | 工程内容 | 所要日数 | 備考 |
---|---|---|---|
1F配管工事 | 電線管布設、スリーブ | 3日 | 他業種と干渉多し |
1F配線工事 | 電線引込、接続 | 4日 | 内装前に完了要 |
機器設置 | 分電盤・照明器具等 | 2日 | 納期遅延リスクに注意 |
試験調整 | 絶縁・動作確認 | 2日 | 立会検査を想定 |
内装工事との工程かぶり
→他業者と「作業エリア・時間帯分割」で回避
材料納期遅延
→バックアップ資材の準備、納期の再確認を徹底
配線スペース不足
→設計変更が必要なケースもあるため早期発見が重要
電気工事のスケジュール計画は、工期全体の成否を左右する極めて重要な要素です。綿密な工程管理と他業種との連携、予測と柔軟な調整力が、工事の円滑な進行を支える鍵となります。
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~高電力~
ということで、ここでは、高電力が必要となる主なエリアとその理由を詳しく解説します。
電気工事の現場では、エリアごとに必要とされる電力の量が異なります。特に「高電力」が求められるエリアでは、安全性・効率性・機能性を確保するための十分な計画と設計が必要です。
目次
大型機械や産業用設備(モーター、溶接機、コンベアなど)の稼働
24時間稼働するラインが多く、安定した大容量供給が求められる
三相200V〜400V以上の電源を必要とする装置が多数
高圧受電設備の設置
三相電源の分配設計
動力盤・変圧器の設計強化
空調設備(業務用エアコン、給排気ファン)
照明・エレベーター・エスカレーターなど多用途の機器
テナントごとの使用電力量が大きくなる傾向
電力容量の余裕を持った幹線設計
各フロアごとの分電盤・負荷分散
デマンド監視・省エネ制御の導入
医療機器(MRI、CTスキャナ、手術室機器)は大電力を必要とする
無停電電源装置(UPS)や非常用電源の常備が必須
照明、空調、給排水システムも含めて多くの電気設備が同時稼働
医療用絶縁変圧器の設置
二重化配電システム
自家発電機との連動設計
大量のサーバー・ネットワーク機器が常時稼働
空調負荷(サーバー冷却)が非常に高い
停電が業務に直結するため、無停止の電源供給が前提
高効率の受電・変電設備
無停電電源装置(UPS)と非常用発電機の多重化
冷却設備のための独立系統電源
各住戸のエアコン、IH調理器、エコキュートなど電気設備が集中
エレベーターや共用部の照明・空調にも電力が必要
将来的なEV充電設備の設置も見据える必要あり
大容量の幹線設計と住戸別の負荷分散
分電盤の高機能化
省エネ型設備とエネルギーマネジメントの導入
高電力が必要なエリアでは、単に容量を増やすだけでなく、負荷の特性、安全性、将来的な拡張性も含めた総合的な設計と施工が求められます。
設備選定や配線設計の段階から、専門的な知識と経験が不可欠です。
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さて今回は
~源~
ということで、ここでは、電気工事の現場で使用される主要な電力源とそれぞれの特徴を詳しく解説します♪
電気工事は、私たちの生活を支える重要なインフラの一部であり、その中心には「電力の源」があります。
目次
供給元:電力会社(東京電力、関西電力など)
電圧:一般家庭で100V/200V、工場やビルで三相200V/400V
周波数:東日本で50Hz、西日本で60Hz
安定供給が可能
設備投資が少なく済む
法規制が整っている
停電リスクがある
災害時には供給が途絶える
使用燃料:ガソリン、軽油、LPガスなど
出力:小型(1kVA〜)、大型(数百kVA以上)
災害や停電時に活躍
持ち運び可能なタイプもあり現場作業に適している
騒音・排気ガスが出る
燃料補給の手間がかかる
再生可能エネルギー
日射量により出力が変動
環境にやさしい
ランニングコストが低い
停電時のバックアップ電源として有効
初期投資が高額
天候に左右される
電気をためておき、必要なときに供給する
単体でも利用されるが、太陽光との連携が多い
停電対策に有効
デマンドピークのカットに使える
音がしないため静かな場所に適している
容量に限りがある
劣化により交換が必要
コンピュータや医療機器などへの瞬時の電力供給を目的とする
電圧変動に強い
停電時に自動で電源切替
長時間の電力供給には不向き
設備費用が高いことがある
電気工事では、用途や現場環境に応じて最適な電力源を選ぶことが不可欠です。
特に災害時の対応や省エネ対策の観点から、複数の電力源を併用するケースも増えています。
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さて、本日は第2回電気工事雑学講座!
今回は、電気工事の種類とその特徴についてです!
電気工事は用途に応じてさまざまな種類があり、それぞれ適用される場面や目的が異なります。
この回では、一般的な電気工事の種類について詳しく解説します。
配線工事
配線工事は、新築やリフォームの際に行われることが多く、建物に電力を供給するために必要な配線を壁や床に通す作業です。
例えば、キッチンのリフォームで電力を多く使う家電を導入する場合、新しいコンセントや配線の増設が必要になることがあります。
さらに、リモデリングなどの際には天井や床下の配線を変更することで、利便性を向上させます。
照明工事
照明工事は、部屋の明るさやインテリアに合わせて照明器具を設置したり、LED照明に交換する工事です。
オフィスや家庭で行う場合も多く、最近では省エネや環境に配慮したLED照明の設置が増えています。
ダウンライトやスポットライトの設置によって、空間を明るくしたり、演出効果を高めることができます。
分電盤の交換
分電盤は電力を各部屋や電化製品に安全に供給するための装置で、漏電ブレーカーや過負荷保護などの機能がついています。
分電盤の古いものは、消費電力の増加に対応できずブレーカーが頻繁に落ちたり、電気トラブルの原因になることがあるため、定期的な交換が推奨されています。
アンテナや通信工事
地デジや衛星放送を視聴するためのアンテナ設置や、インターネットのWi-Fi、LAN配線工事も電気工事の一部です。
ネットワーク機器の配置や設置には、安定した通信速度を確保するための計画が必要です。
以上、第2回電気工事雑学講座でした!
次回の第3回もお楽しみに!
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私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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皆さんこんにちは!
有限会社新屋敷電設工業所、更新担当の中西です。
すっかり春のぽかぽか陽気となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今月からブログ更新頑張っていきます!
電気工事は、建物や施設に電力を安全かつ効率的に供給するために行われる工事です。
家庭用から商業施設、工場などの産業用まで幅広く行われ、その目的は電力の供給だけでなく、使用者の安全を守ることにもあります。
この回では、電気工事の基本的な内容や、なぜ電気工事が重要なのかについて詳しく説明します。
電気工事の基本
電気工事には「電力供給のための配線」「設備の設置」「故障やトラブル時のメンテナンス」などさまざまな作業が含まれます。
家庭ではコンセントや照明の配線、ブレーカーの設置が一般的で、工場やビルでは大規模な配電盤や制御機器の取り付け、配線の設計が行われます。
各作業には厳しい基準が設けられており、専門資格を持つ技術者が行わなければなりません。
電気工事が必要な理由
建物で安全に電力を使うためには、正確な配線や機器の設置が必要です。
無資格者が工事を行うと、火災や感電などの重大事故につながるリスクがあるため、電気工事士などの資格を持った専門家による工事が必須です。
家庭内での安全確保はもちろん、オフィスや工場などでも、従業員の安全を守るために、法律や規格に沿った施工が求められます。
電気工事士の資格と技術
電気工事士は国家資格で、低圧(一般家庭用)から高圧(商業施設や工場用)まで取り扱える電力の範囲によって第一種・第二種に分かれています。
資格を持つことで、配線作業や機器の設置・保守を行うことが許可され、資格取得には筆記試験と実技試験に合格する必要があります
以上、第1回電気工事雑学講座でした!
次回の第2回もお楽しみに!
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